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zoom RSS キムヨナの「あきれる」発言にあきれる

<<   作成日時 : 2014/03/13 22:19   >>

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 ソチ五輪が過ぎて随分経っているような気もしますが書き込みも遅くなって随分「今さら」感の強い記事ですがお付き合いください。
 

 さて、ソチ五輪のフィギュアに関してキムヨナが金メダルを取れなかったばかりにロシアも巻き込んで署名運動とかなっているという報道がありました。またキムヨナ自身「フリーの採点に関しては呆れる」とインタビューで言ったそうです。
 まあ朝鮮日報日本語版では「あ然とした」となっていましたが、キムヨナと一緒に五輪に出場した後輩選手が怒っていましたね。五輪などで日本人選手が判定に納得いかずに文句を言ったり怒ったりするということは殆んどありませんのでこういうのは違和感はありますね。かの国の選手ではよく見かける光景ですが・・。

キム・ヨナは「あ然とはしたが、終わったということで空にも昇る気持ちだった。結果を振り返って考えたことはない」と言った。だが、金海珍は「ソトニコワの点が高かったので、ヨナ先輩にはどれくらいの点が出るのかと思っていたが、あまりにも少なかったから頭に来た」、朴韶妍は「今でも本当に癪に障る」と言った。(朝鮮日報日本語版 2014/03/05)

 さらにさらに・・・大韓体育会も10日公式ホームページを通じて「キム・ヨナ選手関連の苦情回答」と題した文章を通じて

「先月20日、フィギュアスケート女子シングル(フリー)キム・ヨナ選手の審判の判定に納得し難いとの苦情に対し、大韓民国選手団も国民が感じるフラストレーションと同じように、非常に残念に思っている」と明らかにした

という記事もありました。

 今回当記事のタイトルを『キムヨナの「あきれる」発言にあきれる』としたのは、キムヨナ選手自身が自信のあるプログラムではないのではないかと感じたからです。ただ本人がそう思っていても、おそらくそう言うことは口にできないというような、かの国の雰囲気的なこともありますので何とも言えませんし、専門家でもない私が一つ一つの演技に対しどうこう言うことはありません。
 
 しかし今回ソチ五輪の採点表を見ながら私が「あきれるにあきれる」と感じた理由をお示しします。


 最初にフィギュアスケートの採点方法は、@技術点A演技構成点B減点の合計点で争われます。技術点には演技の基礎点に出来栄え点(GOE)の合計点です。
 1)技術点
  @基礎点(女子の場合、SPは7種、FRは12種)
  AGEO(出来栄え点)
 2)構成点(シングルの場合) 
  ・スケート技術(Skating Skills)
  ・要素のつなぎ(Transitions / Linking Footwork)
  ・動作/身のこなし(Performance / Execution)
  ・振り付け/構成(Choreography / Composition)
  ・曲の解釈(Interpretation)
 3)減点
 

■国際スケート連盟コミュニケーション第1790 号

GOEは、始めに要素のプラス面を考慮し,これがGOE 評価の起点となる。次に,ジャッジはあり得るエラーのガイドラインに従ってGOE を引き下げ,その結果が最終のGOE となる。起点となる(プラス面の)GOE を確立するために,ジャッジは各要素に対して次の項目を考慮しなければならない。GOE の等級に対する項目の数は各ジャッジの裁量によるが,一般的には以下を推奨する。

■ジャンプ要素
 1) 予想外の / 独創的な / 難しい入り
 2) 明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
 3) 空中での姿勢変形 / ディレイド回転のジャンプ
 4) 高さおよび距離が十分
 5) (四肢を)十分に伸ばした着氷姿勢 / 独創的な出方
 6) 入りから出までの流れが十分(ジャンプ・コンビネーション/シークェンスを含む)
 7) 開始から終了まで無駄な力が全く無い
 8) 音楽構造に要素が合っている

上記の項目が2 項目の場合プラス要素が認められた場合(+ 1)、 4 項目は(+ 2)、6 項目またはそれ以上は(+ 3)とすることを推奨。

ソチ五輪での女子フリーの採点表から上位8名の基礎点・GOE、構成点、減点を表にまとめました。
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FR上位8人の採点


 目につくのは、浅田選手のGOEの低さとキムヨナ選手の基礎点の低さです。これは上位6選手と比較しても明らかなのですが、特に浅田選手の前半の演技に対して各審判員の平均が1点にも満たない判定でした。
画像
横軸:12演技 縦軸:各審判の合計点(満点は3点x9人で36点)

 確かに浅田選手はジャンプでアンダーローテーション(回転が軽度に不十分)やエッジの間違いと判定されたりしていますが、それ以外の演技などでもGOE(出来栄え点)が低く判定されています。逆にどういう点でプラスになったのか又マイナスになったかここの審判の採点がわかるようにしてもらいたいものです。
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 他にも例えばソトニコバ選手の最初の演技(3Lz+3T)には、「3」をつけた審判もいれば「-1」をつけた審判もいます。技術点であっても審判毎に判断が大きく変わるという例だと思いますが、その一方でキムヨナ選手の12種の演技には9人の審判は全て1点以上、つまり「0」以下という評価はないのです。このように出来栄えの判断が「審判の印象」という周りからはよくわからない事で点数に差が付いてしまっています。

画像


 それでは何故キムヨナ選手は優勝に手が届かなかったのでしょう。それは彼女の演技の基礎点の低さにあります。2010年バンクーバーから2013年の「World Figure Skating Championships 2013」、そして今回のソチの基礎点の変化をみると一目瞭然です。
 浅田選手は2010年バンクーバーで三回転が一回転になるジャンプの失敗もあり低くなっていますが高度な技に挑戦しているのがわかります。一方キムヨナ選手は大会毎に基礎点が低くなり審判が判断して加点する「出来栄え点(GOE)に頼らなければならないことがよくわかります。
画像


 ではその審判の印象はどうなのでしょう、キムヨナ選手に不利で、ロシアのソトニコバ選手に有利な判定が行われたということが韓国で盛んに報道されていますが本当にそうなのでしょうか。

 審判の印象がより点数に反映されると考えられる「演技構成点」で二人を比較してみました。演技構成点は、スケート技術や曲の解釈などの5項目に対し各審判が各10点満点で0.25点刻みで評価するものです。
画像

 各審判がそれぞれに対しフリーとショート演技構成点をどうつけたのかグラフにしてみました。はフリー、はショートプログラムです。緑の点線は同じ点数の線で、緑の線より上にあればキムヨナ選手がより高い点数を(○●)、線より下にあればソトニコバ選手がより高い点数(○●)だったことを示しますが、こうしてみると審判9人中、ショート6人フリーでは5人がキムヨナ選手がソトニコバ選手より演技構成点が高い点数をつけたことがわかります。

 先に書いたようにキムヨナ選手のGOEでは「0」以下がなかったり演技構成点が高かったりと決して不利な判定だったとは言えません。逆にこれ以上点数をつけろと言うほうが難しいのではないでしょうか。

 もう一つショートでのキムヨナ選手の加点が低いということも言われていますが、ショートは3種のジャンプと4種のスピン・ステップなど7種の演技で行われます。その技術点をお示しします。
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 基礎点ではキムヨナ選手が高いのにGOEでソトニコバ選手で高く最終的に技術点は二人の点数は逆転しています。これはジャンプ以外の要素(スピンのレベルが4と3など)で差が付いているので同じ出来栄えならさらに差が大きくなります。実際にキムヨナ選手は3種類のジャンプでは「1.77」の差をつけていたのですが、4種スピン・ステップで「1.83」の差を付けられています。これが結果的にSPで差を広げられなかった大きな要因です。

 韓国でロシアが有利な判定と抗議をしようと盛りあがったときロシア側で示したスピンの写真がそうです。(この写真自体はNYTの記事です。)
画像


 ロシアのタチアナ・タラソワ氏が「レベル3程度のスピンで、各要素とのつなぎは4年前より単純だった。私が審判だったらもっと低い点数を付けただろう」と酷評したそうです。またソトニコワのスピンはすべてレベル4だったとし、キム・ヨナのスピンよりもはるかに難しいものだったと説明しました。しかし演技構成点でキヌヨナ選手が勝りSPではキムヨナ選手が1位になりましたけれども・・・。

 以上のように、低い基礎点やレベルの上がらないスピンやステップなどをベースとしているキムヨナ選手が上位に食い込ためには他の選手以上に出来栄え点(GOE)という加点をもらわなければならないのです。つまり他の選手が同じくらい良い演技をすれば基礎点が低いキムヨナ選手が負けるのは当然なのです。

 キムヨナ選手の「あきれたという根拠」がどこにあるのかという事が理解できないということでタイトルを「あきれる発言にあきれる」としました。しかし私は、キムヨナ選手の本音は『逆にこのプログラム内容で銀メダルを取れたことにホッとしている』のではないかと思っていますがどうでしょうか。


画像「演技順が早かったことで演技構成点が抑えられたのであろう」

 日本スケート連盟名誉レフェリーの杉田氏の言葉です。つまりビデオ等で判定する技術の部分と違ってそれぞれの審判の印象の部分は「絶対評価」ではないということを言っています。本来一人一人、個々の演技に対して点数をつけていくはずが演技順とかランキング順とかで点数がつく「相対評価」の部分があるということを言っています。

 例えば、「60点以上が合格」と言う場合は他の人の点数に関係なく60点を取れば合格するというのが絶対評価、一方、上位100人又は上位10%以内とか他の人と比べて合否が決まる場合が相対評価ということです。
 現在のフィギュアスケートの採点の欠点とでもいうのでしょうか、難しい技に挑戦して失敗するよりも簡単な技を完璧にこなす方が点数が高くなるということが生じてしまいます。しかし難しい技でも成功すればそれに相応しい点数が与えられるべきでしょう。

 女子では浅田選手しかできないトリプルアクセルがジャンプ技の中でも他のジャンプに比べて点数が低いという事をお示しします。もちろん各回転の中では一番点数が高いのですが、他のジャンプに比べて回転数が多くなっても点数が伸びないということです。

 下の図は各ジャンプの1回転技に対して2回転、3回転、4回転と回転数が多くなった時の点数を1回転の点数と比較して見てみました。例えばループは1回転が0.5点3回転が5.1点でその比は、10.2となります。このように各ジャンプで点数比を見てみるとアクセルだけが3回転から点数比が低くなっているのがわかります。

 これは1回転技の点数が高く単純に他のジャンプと同じ位の比率にすると他のジャンプの4回転より点数が高くなるため低くしているということもあるかと思いますが、逆に4回転の点数を高くすればいいんじゃないかと思いますが、そうすると技術点が高くなり審判の印象点では逆転できなくなるという心配でもあるのかな・・・・?
画像


 浅田選手もトリプルアクセルに拘らず3回転コンビネーションで点数を稼げばもっと楽に戦えたのかもしれません。しかし浅田選手はトリプルアクセルをやって勝ちたかったのでしょう。その挑戦する姿勢が、たとえ失敗したとしてもアスリートとして認められている要因なのかもしれませんが皆さんはどう思いますか?。




【参考】
http://www.isuresults.com/results/owg2014/owg14_Ladies_SP_Scores.pdf

http://www.isuresults.com/results/owg2014/owg14_Ladies_FS_Scores.pdf
  
http://www.nytimes.com/interactive/2014/02/20/sports/olympics/womens-figure-skating.html?_r=0

http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=84189

http://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/comm1790j.pdf

http://news.searchina.net/id/1525101

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