従軍慰安婦問題が再燃してきましたが・・・ その2

前回、従軍慰安婦問題が再燃してきましたが・・・では、韓国の憲法裁判所が「韓国政府が日本に対して元慰安婦の賠償請求のための外交交渉をしないことは憲法違反だ」とする判決を下したことに関して、韓国政府が『政府は、慰安婦問題など反人道的行為は請求権協定で解決したとは言えず法的責任があるという判断で日本政府に対して責任を追及する方針です。これとともにサハリンに住む同胞や原爆被害者問題も請求権協定の対象ではなかったとしている』と言うことから慰安婦の人が憲法裁判所に訴えを起こしたことを書きました。

韓国の憲法裁判所がこういう判断をしたということは新聞等でも報道され、それに伴い『慰安婦問題、新たな基金創設も視野 韓国外相と会談の前原氏』とか『韓国、慰安婦問題の協議要求 玄葉外相拒否「解決済み」 日韓外相会談』などと民主党の政治家のいろいろな発言が報道されていました。

産経新聞にも長年慰安婦問題に取り組んでこられた西岡力氏が月刊「正論」に書かれた『韓国よ、いい加減にせんか 危険水位を超えた「慰安婦」対日諜略』を載せていましたが・・・・

画像


■理解不能な親北左派政権の論理
 しかし、わたしの認識は甘かった。今回、韓国憲法裁判所の判決を入手し全文約3万3千字を熟読して慰安婦問題の現状の深刻さと、こうなることを阻めなかった事なかれ主義の日本外交の失敗を直視させられた。


記事ではここまでしか載っていなかったのですが、韓国憲法裁判所がどういう理由であのような判決に至ったのか、事なかれ主義の日本外交の失敗とはどういうことなのか・・・・知りたかったので正論を買って読んでみました。

説明の前に簡単なおさらいです。このことは多くのブログ等々取り上げられていますので今さらなんですが・・・「いわゆる従軍慰安婦について歴史の真実から再考するサイト」に載っている『慰安婦にまるわる年表』から一部抜粋したものです。



1973年千田夏光 『従軍慰安婦―"声なき女"八万人の告発』 出版
1974年千田夏光、『続・従軍慰安婦』 出版
1977年吉田清治 『朝鮮人慰安婦と日本人―元下関労報動員部長の手記』 出版
1982年9・11月「樺太裁判」で、吉田清治が原告側の証人として済州島における朝鮮人の「奴隷狩り」(強制連行)を証言
1983年吉田清治 『私の戦争犯罪―朝鮮人強制連行』 出版
1989年5月主婦で「朝鮮と朝鮮人に公式謝罪を・百人委員会」の事務局員、青柳敦子が『朝日ジャーナル』に意見広告
8月吉田の著書が韓国で翻訳出版
吉田清治の記述内容に疑問を持った『済州新聞』の許栄善記者が現地調査したルポを発表。慰安婦強制連行の証言はほとんど得られず。さらに郷土史家の金奉玉が追跡調査し、吉田の本が事実無根であることを発見し、憤慨
1990年1月『ハンギョレ新聞』で、韓国の梨花女子大学教授の尹貞玉が「"挺身隊"怨念の足跡取材記」との連載で慰安婦問題を告発
6月日本社会党・本岡昭次の朝鮮人の強制連行に関する質問において、清水労働省職業安全局長は「国家総動員法に基づく業務として慰安婦の強制連行は行っていなかった」と答弁
11月韓国で「韓国挺身隊問題対策協議会」が発足。ソウルの日本大使館前で「日本軍による慰安婦問題」に対する抗議デモを行なう。以降水曜デモが恒例に
1991年4月日本社会党・本岡昭次の従軍慰安婦に関する質問において、労働省の政府委員は「手がかりになる資料がない」という主旨の答弁
12月金学順を初め三名の元慰安婦を含む三十五人の原告(主任弁護士:高木健一)が日本政府を相手取り提訴(アジア太平洋戦争韓国人犠牲者補償請求事件)
1992年1月『朝日新聞』が一面トップで吉見義明中央大学教授の防衛研究所における資料発見を「慰安所、軍関与示す資料」、「部隊に設置指示 募集含め統制・監督」と報じる
11日の『朝日新聞』の記事をうけ、加藤紘一官房長官が事実調査の前に「お詫びと反省」の談話
韓国のマスコミが、女子児童が挺身隊として勤労動員されたという報道を誤解し、「国民学校の生徒まで慰安婦にさせた日帝の蛮行」などと報道
5月『正論』六月号で秦郁彦千葉大学教授が済州島での実地調査を発表。吉田証言の嘘を暴く
7月日本政府が吉見義明教授の資料発見を受けて行った慰安婦問題に関する調査結果を発表。百を超える関係資料を公開。加藤紘一官房長官は「強制連行の資料はなかったが、慰安所の設置や運営監督に政府が関与していた」ことを初めて公式に認める
1993年8月日本政府が「慰安婦問題に関する第二次調査報告結果」を公表。それに関連し、河野洋平官房長官が旧日本軍の強制連行を認める、いわゆる「河野談話」を発表


上記年表で赤字にしている事項が判決文の「この事件の背景」に書かれているものです(もちろん他にも書かれていますが・・)

このことからわかるように日本では「広義とか狭義」とか「いわゆる従軍慰安婦」とか「日本軍性奴隷」なんて言われていますが、韓国社会では「日帝に強制的に動員され性的虐待をうけた慰安婦」であり、未だに「従軍慰安婦問題」なのです。

この中から少しおさらいします。

■1991年12月6日、金学順を初め三名の元慰安婦を含む三十五人の原告(主任弁護士:高木健一)が日本政府を相手取り提訴(アジア太平洋戦争韓国人犠牲者補償請求事件)

1991年のアジア太平洋戦争韓国人犠牲者補償請求訴訟の訴状については、デジタル記念館「慰安婦問題とアジア女性基金」の「慰安婦」訴訟の経緯から見ることができます。この時には有名な金学順の他に2名の原告が匿名(原告A、B)として書かれています。金学順の話についてはいろいろサイトでも書かれていますのでここでは残りの二人が連れられた時の状況という部分を見てみましょう。



一九四二年の春頃、原告 A に対する徴用通知が自宅に届いたが原告はその徴用連行に気が進まず、三中井デパートに釜山で初めてエレベータができた時、見に行こうと一人で家を出た。

釜山影島橋に遊びに行って帰る途中、釜山駅近くの路地で日本人と朝鮮人二人の男に会った。その二人に「お嬢さん、お金を稼ぎに日本へ行かないか。倉敷の軍服を作る工場へ行けば、お金を稼げるし、ミシンも買うことができる」と言われた。原告がもじもじしていると、二人は半強制的に埠頭に連れて行き、原告を押して船に乗せた。

原告が不安になって行きたくないと言っても帰らせてくれず、原告の自由はその時からなくなった。





一九四〇年夏、原告 B が満一八歳のとき、中年の朝鮮の男性が原告 B の村にやって来て、「上海に行けぱいいところがあるから行かないか」と誘い、三〇円か四〇円を出した。上海についてからの仕事の内容についてはいっさいの説明はなかったし、もちろん原告 B は、軍隊慰安婦であるとはまったく夢想だにしていなかった。

原告 B は、お金もうけができるのが嬉しく、何をしに行くのか言われなかったが、仕事に行くのはわかったので、この男についていくことに同意した。 原告 B は、もらったお金を母親に渡し、その日のうちに男とともに一人で故郷を後にした。その男は、村の各戸を訪れていたようである。



どうしてこれが日本軍に関係するのかと言う内容です。特に原告Bは「朝鮮人が、お金をだし、そのお金は母親に渡され・・・」です。原告Aにしても声をかけた二人(日本人と朝鮮人)が日本兵とは書いていません。

■1992年1月11日、『朝日新聞』が一面トップで吉見義明中央大学教授の防衛研究所における資料発見を「慰安所、軍関与示す資料」、「部隊に設置指示 募集含め統制・監督」と報じる

さてこれも散々言われている朝日新聞の捏造記事です。
画像


これは吉見義明中央大学教授が防衛研究所で、「軍慰安所従業婦等募集に関する 件」という資料を発見したという記事です。しかし、この資料はよく読んでみる と、日本国内で慰安婦を斡旋する業者が人さらい紛いのことをしているが、それ は「軍の威信」に関わるから業者の選定を厳しくせよ、という「業者を取り締ま る」内容です。

画像


日本ではさんざん言われている資料ですが、韓国では未だにこれが証拠資料とされています。このことは『慰安婦資料・・韓国人はこう読む』でも書きましたので参考にしてください。

韓国では『日本軍慰安婦サイバー歴史館』と言うサイトでこういう資料を証拠として韓国語の他に英語でも掲示しています。
画像


韓国政府が自爆したポスターに使われている民間人の慰安婦募集広告についても未だに掲示されています。
画像


こうしてみてみると、このように韓国では未だに1990年代の「従軍慰安婦問題」のままなので、韓国憲法裁判所が如何に誤った情報で判断しているか良くわかることなのですが、西岡氏の言う「事なかれ主義の日本外交の失敗」というのがどういうことなのでしょう。資料が都合よく又は恣意的に海外で紹介された結果として国連人権委員会のクマラスワミ報告があります。この報告書(1996年)には1983年吉田清治著『私の戦争犯罪―朝鮮人強制連行』が引用されています。

29. In cases where even more women were needed, the Japanese military resorted to violence, undisguised force and raids which involved the slaughter of family members who tried to prevent the abduction of their daughters. These methods were facilitated by the strengthening of the National General Mobilization Law, which had been passed in 1938 but was only used for the forcible recruitment of Koreans from 1942 onwards. Ibid., p. 25. The testimonies of many former military sexual slaves bear witness to the widespread use of violence and coercion in the recruitment process. Moreover, the wartime experiences of one raider, Yoshida Seiji, are recorded in his book, in which he confesses to having been part of slave raids in which, among other Koreans, as many as 1,000 women were obtained for "comfort women" duties under the National Labour Service Association as part of the National General Mobilization Law. Yoshida Seiji, My War Crimes: the Forced Draft of Koreans, Tokyo, 1983.

さらにジョージ・ヒックス著の「慰安婦」も引用されているようですが・・・ 

14. As the war continued and the number of Japanese soldiers based in various parts of East Asia increased, the demand for military sexual slaves increased, so that new methods of recruitment were created. This involved the increased use of deception and force in many parts of East Asia, and especially in Korea. The testimonies of many Korean "comfort women" who have come forward reveals the frequency with which coercion or duplicity was employed: a considerable number of (mostly Korean) women victims speak in their testimonies of the deceit and pretence which were employed by the various agents or local collaborators who had been responsible for their recruitment. Notes / G. Hicks, "Comfort women, sex slaves of the Japanese Imperial Force", Heinemann Asia, Singapore, 1995, pp. xiii, 24, 42 and 75.

天児都さんという方が、「『慰安婦問題』の問いかけているもの」でこう書いています。

ヒックスは日本語はできないと言い、この本はゴーストライターの韓国人Hey Kyung Leeが書いたと言いますが、私はこの人の取材を受けたことはありません。文献が沢山並んでいて索引もついて立派な学術書のようですが、文献は千田夏光の本とそれをマゴ引きした著書のものばかりです。

千田夏光の本とそれをマゴ引き、ゴーストライターの韓国人・・こういうのが資料として引用されているのです。そいういうことをきちっと解決・訂正されないまま来てしまいました。この際きちっと一から解決するということはできないのでしょうか・・・・と書いて終わりにしようと思いましたが
画像

副代表がこういう人だから民主党では無理か・・トホホ

追加 10/03
『「慰安婦問題」ネトウヨに騙された方との往復メール/増田都子さんから』の記事から当ブログへ来られた方は下記の記事もお読みください。
http://14819219.at.webry.info/201210/article_2.html

【参考】
天児都さん 「『慰安婦問題』の問いかけているもの」

 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 12

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック