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zoom RSS 日帝時代の「米収奪」について考える その5

<<   作成日時 : 2011/12/03 21:09   >>

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昭和5年の大豊作により米価大暴落を招いてしまった政府はそれまでの米穀法の強化を目的として、米価の大幅な変動を抑制するため、政府による米価基準の設定、輸出入制限などを定めた法律『米穀統制法』と言うのを制定し、@政府は最低・最高価格を公定。公定価格による無制限な買入れ、売渡しを行うA常に輸出入の統制を行うようになります。さらにその効果の万全を期するため『米穀生産統制』を行います。


米価吊上げで農村救済

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朝鮮米と台湾米の内地移入管理断行か
米穀法の改廃もやる

現行米作法の運用だけでは米価の引上には殆ど効果がないので同省首脳部では米穀法の改廃を断行すると共に新たに朝鮮米および台湾米の内地に対する移入管理を決行する意向を有するもののごとくである、しかして朝鮮米は年額一千六百万円を産出しそのうち約八百万石は内地に移入されており、また台湾米は七百万石中二百二、三十万石の移入であるから両者合計すれば内地移入高は一千万石を突破する有様であってこの両者の国家管理を行えば相当効果があるものと期待されている。
しかして難関は朝鮮および台湾両総督府ならびに拓務省を得ることであるが窮乏の極に陥っている内地農民救済のため農林省では全力を尽くしてこの難関を突破し所期の目的を達したいと意気込んでいる

大阪毎日新聞 1932.6.10(昭和7)



内・外地を一貫の米生産統制断行

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米穀統制法の実施期に当面した農林省ではさらにその効果の万全を期するため米穀生産統制の実現を期すべく七日農相官邸に関係官会議を開き後藤農相、織田、石黒両次官、松村参与官、長瀬農務局長荷見米穀部長など参集し内地外地を一貫する生産統制策につき審議したが従来の米穀政策は増殖計画を主眼とし内地、植民地ともその効果著しく今や転じて過剰生産に悩まされるという状態に立至りここに増産米計画の一大破綻を来すに至ったが現下の過剰米対策はむしろ外地に米の生産統制を断行しなければほとんど意味をなさぬのみか米穀統制法の効果を期待し得ないという主旨にもとづき九月末までに農林省の具体案を作成、拓務省と折衝の上国策としての増産米政策に一大転換をなす方針を樹立することとなった

第一 内地の産米統制策
(略)
第二 朝鮮産米統制策
現在行われている朝鮮の産米増殖計画は大正十五年に樹立された第二次計画によるものであって、その内容は十二ヶ年計画すなわち昭和十二年までに三億五千余万円の事業費を投じ三十五万町歩に亘る土地改良事業を完了し八百二十八万石の増収を企図したものである、この計画が進行するならば千五百万石の輸移出額に達するは明かであるから既着手分は継続せしめるとしても繰延または未着手の改良事業はこれを断然打切り代作物として棉作を奨励する方針である

第三 台湾米の生産統制策
(略)

大阪毎日新聞 1933.9.8(昭和8)




鮮米の強制管理に朝鮮側は反対

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新米穀対策を提唱

農林当局の鮮米差別待遇に憤激して朝鮮の商工会議所、穀物連合会取引所連合会等の有力者は八日午前八時五十分東京駅着の列車で上京し同日午後十時から芝区田村町の朝鮮総督府出張所樓上に於て今井田政務総監、油野農産課長等と官民合同の対策協議会を開く筈であるが聞く所によると移入許可制案、管理案、課税案、専売案等の強制管理には絶対に反対し経済統制による米価の維持対策を提唱する筈でありその内容は

一、政府の買上を更に拡大強化して実行すること
二、朝鮮総督府は責任を以て鮮内に保管せる八年産米中相当数量を鮮内に於て適当に処分し永久的に内地へ移出せざる方法を講ずること
三、米の消費増加を図る為め米の代用となるべき粟その他の雑穀澱粉の輸入に就ては内地と歩調を合せて極度に制限すること
四、今度の産米生産制限に就ては内地と歩調を一つにして実行すること


等にあり買上調節の拡大強化に関しては台鮮米買上余力二十八万石に更に内地米買上余力百三十五万石転用して均分買上げを実施すれば相当効果あるべく更に調節買上米と籾貯蔵三百万石(玄米換算百五十万石)を少なくも本年端境期まで払下げず之れに既買上米百二十万石加えた四百三四十万石を非売品化すれば年額移出量八百五十万石の過半数の浮動米が整理されるわけであり之によって鮮米市価維持の目的は十分に達成されるわけであるからその実績に徴した後強制管理の方法に出づることが順序であろうと主張している

国民新聞 1934.2.8(昭和9)


朝鮮半島では米も含めて「農産統制」と言うことになっていくのですが・・・実はそれまでにも朝鮮半島ではすでに昭和六年末に電気統制と魚肥統制との両計画が確立し、更に昭和八年五月末本府開催の産業大懇談会においては半島官民有力者が会同し、全産業の統制に関する大体方針が成立するに至った既に産業統制が行われていました。(【京城日報 1934.1.31-1934.2.9(昭和9)】 進展する産業統制 (一〜八)

こうして、米に関して「日本(内地)vs朝鮮」という構図になって行きます。



八方塞りの鮮米ご難

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今度は搦手から混砂米を攻める

北海道から九州へ飛火し中国や四国も追従


昨年北海道当局が道令をもって混砂米の移入を絶対に禁止し朝鮮の精米界に一大衝動を与えている折柄今回はそれが九州に飛火して福岡県当局では混砂米絶対禁止の方針を確定し近く県令を改正して三月末頃には発令し実施は六月頃になる旨を博多輸入商組合から仁川穀物協会に通知があった。そして九州各県は勿論中国四国の各県も漸次それに追従すべき機運に到達しているという事であるがこれは目下農林省と拓務省の間で問題となっている朝鮮米の移出制限に関し内地各府県の農会では内地米擁護上農林省案を支持している際とて県当局でも朝鮮白米の移入に防遏を加えんとする政策から来たものと見られている、従って向後内地の各府県が続々混砂米を禁止する事になると朝鮮の精米界では設備の改善に多大の費用を要し少からぬ打撃を蒙る計りでなく無砂米を加工する時は更に中間費用が嵩みそれだけ結局農村の収入にも影響して来る問題として各当業者は近く集合しこれが対策について協議する模様である

京城日報 1934.3.6(昭和9)


しかしこういう運動に対し朝鮮側も巻き返しを図り結果として骨抜きになって行きます。

これは、「農林省側の主張していた法的数量制限、移出商免許制案等は完全に影を潜め、内地米穀需給特別会計限度を四億五千万円だけ拡張し、総額十一億五千万円としその内一億五千万円を外地米買入資金に充当して所謂買上管理を実施せんとする」ということですが、朝鮮側が主張していた「内外地一貫統制案」つまり「内鮮一体」という謳い文句を逆手にとって押し切ったということでしょうか。記事によれば「茲五旬に亘って血みどろの鮮米擁護運動をつづけ来った半島官民の辛労が報いられた」とあります。また記事にはその時の電文も紹介されています。
 『妥協の曙光見ゆ、外地特別会計を廃し之を内地の資金に入れ買上は農林省の所管とす外地米に対し法的制限又はプール案等は行わず右案は明日(九日)の閣議にて決定の筈』

これに対して内地米擁護派も黙っているはずもなく、衆議院の委員会で「外地農民を救済する結果になり内地を差別待遇している」とか「総督を更迭しても外地米の統制果断決行しろ」と迫ります。



外地米の統制果断決行せよ

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東君 米穀統制法は外地米の独占管理を伴はねば悪法に堕すべきことは前議会でも警告的決議がなされた、果して今統制法は二億円の国費を濫費し善良なる生産者、消費者ともに不利益を蒙っている、臨時法はこの悪化を助長するにすぎない、多年の懸案にして今日の非常時でさえ実現出来なかった外地米統制があと数ヶ月で具体化されるが首相はこれを断行せんとする強固な決心ありや

斎藤首相 外地米統制の必要は痛感しているので速に遂行する考えである

東君 しからば近く成案をたて臨時議会を召集する覚悟があるか

首相 臨時議会を開くか否か申上げかねる

小山谷蔵君(国同) 一億円の濫費の負担は内地がする、統制法及び臨時法はこの意味で内地を差別待遇し外地農民を救済する結果になるではないか

首相 この点厚薄はあるかも知れないが方針は一視同仁である

東君 現在のままで明年六月まで放任することはさらに巨額の国費を濫費する、一日も早く根本策を樹てるべきではないか

首相 国費を濫費しないために目下種々考究中である

東君 解釈は既に明確である、問題は政府の優柔不断に帰する、総督を代えても断行せよ
東君 首相は過般の予算総会で台湾、朝鮮に特別会計設置を要約しながら内地だけ一本の特別会計にしたのは前言を裏切るではないか

首相 その後実行の段に入ってから種々の事情があり内地一本にした方が適切とするに至ったからである

東君 朝鮮米の生産費は米穀政策に重大な影響があるが拓相は今回の調査で間違いないと信ずるか

永井拓相 さらに完璧を期するために大規模の調査を続行する

東君 この生産費を各種の政策の基準とするか、或は単なる参考資料か

拓相 参考資料として出したものである


神戸新聞 1934.3.16(昭和9)


政府は、最低・最高の公定価格を決め、その価格で買入れや売渡しを行うということですから、その価格を決める
生産費等々ついても議論が紛糾します。その生産費がどれくらいという内訳を含めた数字が次の記事に書かれています。なお単位は「一石あたり」です。この「一石」というのは「成人が一年間に消費する量」と言うことです。

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■ 内地米生産費
  庭先相場 22円17銭
  その他費用を加えた集散地相場 23円34銭
  運賃諸掛は農家の庭先より東京または大阪までの運賃諸掛とす

■ 朝鮮米生産費
  庭先相場 20円98銭
  その他費用を加えた集散地相場 21円70銭
  運賃諸掛は農家の庭先より移出港までの運賃とす

■ 台湾米生産費
  庭先相場 17円26銭
  その他の費用を加えた集散地相場 17円81銭
  運賃諸掛は産地の米穀検査所より移出港までの運賃とす

こういう議論は新聞も同様で、京城日報は「鮮米生産費 高いのが当然」という記事を載せます。


鮮米生産費 高いのが当然

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勿論吾人と雖もそれが絶対に正しい数字であるとは思わぬ。
何となれば元来生産費の様式は全鮮に亘って文字通り千種万態であり、真に正確な平均生産費を求めんとすれば、全農戸について調査する以外に途はないからである。しかし乍ら実際問題として斯くの如き調査は内鮮何れの土地に於ても不可能事である。

従って若し鮮米生産費の数字が絶対的でないが故に信憑するに足らぬというのであれば内地生産費についても同断であると言わねばならぬ。それにも拘らず、今般農林省乃至帝国農会等が調査方法において比較的当を得て居る鮮米生産費の発表に信頼せずしかも内地米生産費の数字のみが宛も絶対に正確であるかの如き態度を採っているのは、その余りに得手勝手なのに呆れるとともに、些が噴飯に堪えぬ。

京城日報 1934.3.13(昭和9)


一方、大阪毎日新聞では「鮮米の生産費調査は粗漏極まる」という次第です。


鮮米生産費 かくの如く粗漏極まる

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ただ特に問題になるのは労賃と畜力費で内地が一日一人当りの労賃を男九十一銭、女七十六銭とし朝鮮では男を五十九銭、女子を四十五銭と計算したが、朝鮮の労銀は普通男三、四十銭、女十五銭から二十銭とすでに総督府が認定していながら、これに酒代や、煙草銭を加えたというのは随分な無理であり、それから農舎費で朝鮮には二毛作副業がないから減償額、修繕費の負担が多いという朝鮮の賃借計算も朝鮮の民度を知るものには首肯できない点であろう

大阪毎日新聞 1934.3.18(昭和9)


「酒代や煙草代」まで計上しているという指摘ですが、何とか高い値段で買い取らせようとことなのでしょうww
さてこういう議論等々あるまでになってきた朝鮮米ですが、この後徐々に内地へ入ってくる量が減っていきます。



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